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不動産鑑定評価の有効期限とは

● 不動産は適正価格を知って売却しましょう マンションや土地など不動産を売却する場合、誰しも「なるべく高く売れないものか」
と考えますが高くすぎる売り出し価格にしてしまうと何年も売れず、
高額な固定資産税を何年も支払い続けなければなりません。
逆に安すぎる価格に設定してしまうと、後悔する事になってしまいます。
そんな事態とならないように、不動産鑑定評価で持っている不動産の
適正価格を知ることが大切です。

● 有効期限はあるのでしょうか? 不動産鑑定評価とは不動産の経済価値を判定し価額で表示するもので
不動産鑑定士に依頼して作成します。
しかし、不動産の価値は時流とともに変動するため、評価された価額は
「価格時点(価格判定の基準日)においてのみ妥当するもの」とされています。
しかし、現実の売買ではお互いの意思表示から契約締結までの間、
数日間のタイムラグがあるのが普通です。
そのため、不動産鑑定評価書にとくに有効期限は設けられていませんが、
概ね1年間とされています。
(※但し、地域要因や個別的要因について大きな変動が見られない場合とします。)
このように有効期限に明確な規定はないのですが、
価格判定の基準日からどのくらい経過しているかによって対応が異なります。
●3ヶ月程度であれば、特段の問題なし。
●1年以内であれば鑑定士による「時点修正の意見書」で鑑定評価額を補正しなければならない。
●1年を超えると再度、不動産鑑定評価書を取り直さなければならない。
鑑定評価額は「職業専門家の判断であり意見」なので、
不動産鑑定士によって評価が異なることがあり、
それによってはお持ちの不動産の価値も大きく左右されます。
また、鑑定士によっては担当した不動産の種類や経験も異なるので、
なるべく鑑定士が大勢在籍している鑑定事務所に依頼して、
大切な不動産を有効に活用してください。