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不動産鑑定評価で価格を形成する要因

● 不動産鑑定評価で価格を形成する要因 売り手や買い手の用途、立地や状況などが個別に異なる不動産の価格形成には、
様々な要因を勘案する必要があります。
それらの要因を大きく分けると「一般的要因」「地域要因」「個別的要因」の
3つに分けることが可能です。
ここでは、この3つについて見ながら不動産の価格の形成要因について紹介します。

● 不動産の価格を形成する3つの要因 ○一般的要因
一般的要因は、さらに自然的要因、社会的要因、経済的要因、行政的要因の
4つに分けられます。
この分類からわかるように、一般的要因では、不動産価格を算出しようとしている時点の
世の中の経済的、社会的な情勢が問題とされます。

○地域要因
地域要因では、その不動産が住宅地域なのか、商業地域なのか、工業地域なのか、
農地地域なのか、林地地域なのかが問われます。
具体的には、居住を目的にしているのであれば、街路の幅員や不動産の構造の状態、
都心との距離および交通機関の状態などが問題となります。
不動産の価格も需要と供給の関係によって決まるため、
「駅に近い所に住みたい」と思う人が多ければ、その不動産の価格は上がります。
地域要因ではそのような問題も含まれます。

○個別的要因
個別的要因は、地域要因によって算出された価格水準に、
さらに浮き・沈みを与える要因だといえます。
具体的には土地の地積・形状・接道、建物の築年数・面積・維持管理の状態などが
問題とされます。

不動産の価格は、このように実に様々な要因によって形成されています。
もし、信頼性の高い不動産価格を知りたいのであれば、
国家資格者である不動産鑑定評価士に鑑定を依頼することをお勧めします。