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担保物件の不動産鑑定評価

● 多くのお金を借りられる理由 住宅を購入するときには多くの人が住宅ローンを利用します。
住宅以外の不動産を購入するときにも同じようにローンを組むことが多いでしょう。
この際に、借りることができる金額は、売買代金の8割から10割くらい。
これだけ多くのお金を借りられる理由は、担保を設定するからです。
担保は購入したい不動産以外に自身が所有している不動産を担保にすることも可能ですが、
その金額はもちろん担保にしたい不動産の価値によって変わります。
不動産の価値が高ければ多く融資してくれますし、低ければあまり融資はしてくれません。

● 担保物件の不動産鑑定評価の意義 不動産を担保にしたローンでは、不動産を購入する目的ではなく、
たとえば事業資金を得る目的で利用することができるのが普通です。
ですから、住宅ローンのようなローンで、住宅以外のものを購入できるのが
不動産担保ローンとなります。
いずれにしても、抵当権を設定することによって一般的なローンよりも
借入金額を大きくできるというメリットがあります。
また、一般的なローンに比べると金利が低くなるという傾向もありますから、
有利な借入ができるといっても良いでしょう。
金融機関は、抵当権を設定することによって回収のリスクを抑えることができ、
それによって融資を行うときの金利を安くできるというメリットがあるのです。
つまり、住宅や不動産を購入するためにしか利用できないというものではなく、
いろいろなものに用いることができます。
実際にどれくらいの価値があるのかは市場で取引してみないと
わからないことなのですが、金融機関はいろいろな分析を基にして価格を評価します。
この評価によってどれくらい借りることができるのか決まるといっても言い過ぎではありません。
そのために行うのが不動産鑑定です。
簡単に言えば担保価値がどれくらいあるのかを判断するためのものだといえるでしょう。
不動産鑑定にはコストもかかりますが、これを正確に行わないと
融資のリスクが高まりますから、何らかの形で行われるのが一般的であり望ましいのです。