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不動産鑑定評価で相続税を節税できる土地の特徴

● 不動産鑑定評価で相続税を節税! 不動産鑑定評価は、不動産鑑定士が地域分析や個別分析をして、その不動産に最も適した鑑定評価手法で鑑定した内容に対し、専門的な判断を加味して不動産鑑定評価額を決定することです。
宅地や農地などの『種別』と、更地や建付地などの『類型』から、専門家が不動産の価値を評価するのですが、簡単に言えば、全く同じ条件の物件は存在しない不動産の価格を、それぞれ正確に鑑定してくれるということです。
土地を相続する場合、相続税の金額は路線価や固定資産税評価額によって算出されます。
この算出によって、数千万から億単位の価値がついた土地に対する相続税が、相続人に対して課せられることになります。
土地の評価が高くなれば、当然相続税も高額になってしまいます。
そこでお勧めなのが、不動産鑑定評価による節税です。
土地の価値はその地域に固有な特徴や、土地の形状、周囲の条件などによって、個々に大きく異なってきます。
不動産鑑定評価による節税とは、「土地の減額要因を的確に把握して評価額に反映させることで、相続税を節税する」というしくみです。
路線価や固定資産税額だけで評価され、高額な相続税を支払うのではなく、減額されるべき条件によって正しく評価を下げることで、相続税を節税することができるのです。

● 土地の減額要因とは? 土地には様々な形状や特徴があり、これらは個々のケースで異なります。
以下に挙げる特徴のある土地は、減額要因があるといえます。
・相続した年の路線価と翌年の路線価を比較して20%以上の下落がある
・その地域の標準的宅地と比べて地積が小さい、または反対に地積が大きい(500u以上)
・土地の形状がいびつである
・土地が道路に接していない、間口が狭い、前方道路の幅が4m以下、一部が私道になっている
・土地の一部が急斜面や畑になっている、上空を高圧線が通っているなど
・周囲に墓地やゴミ処理施設、危険施設などがある
・鉄道による騒音や日照阻害がある

どれも「長く住むにはちょっと気が引けるな」と考えるものばかりですね。
これらに限らず、生活に不便であったり、住宅地として利用するためには改良が必要であるなどの場合は、減額要因となります。
土地を相続する際は、これらの減額要因があれば相続税を大幅に節税できる見込みがあるので、不動産鑑定評価については一考の価値があります。