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親族間売買での相続税対策と不動産鑑定評価

● 親族間売買で相続税対策を行う 所有している不動産が不要になった、ローンの支払いが厳しくなったなどの理由で手放すことがありますが、第三者に売却する場合ばかりではありません。
親族間売買という方法もあり、活用している人は数多くいます。
賢くこの方法も用いれば相続税対策にもなるでしょう。
ただし注意しないといけない点もあり、例えば法定相続人になり得る人にはあらかじめ親族間売買をする旨を伝えることが大事です。
法定相続人が3人いてその中の1人に売却する際、他の2人にもあらかじめ説明しておかないとトラブルが発生するかもしれません。
そういったトラブルを防ぐためには、正当な価格設定を行うことが大事でしょう。
不動産鑑定評価を行って正しい価格を知り、それに基づいて売却することで親族内でのイザコザの可能性は低くなるでしょう。
相続人が亡くなってから法定相続人に相続することになってしまっては、相続した側はケースによっては多くの相続税を支払うことになるので、相続税対策を行っておくことは重要です。

● 相続税対策のためにできること 不動産を所有している場合それを、それを相続するにしても譲渡されるにしてもどちらにしても税金がかかることになるでしょう。
出来れば税金を支払いたくない、支払う税金は少ない方が良いと思うのは当然のことで、そのために親族間売買を行うのもひとつの方法でしょう。
相続税対策のためにいろいろと策を練ったとしてもそれがベストな方法かわかりませんし、税務署からNGと言われることもあります。
特に親族間売買だと揉め事も多いでしょうし、一般的な売買とは状況が異なります。
そして不動産鑑定評価はとても大きな役割を担っていることも知っておくことが大事で、不動産の時価をきちんと証明する方法は不動産鑑定評価のみとなっています。
税務署に納得してもらうため、他の親族の人達に理解してもらうためにも、不動産鑑定評価は取得しておくべきでしょう。