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相続時精算課税制度のメリットとデメリット

● 注目されている相続時精算課税制度のメリットについて 相続時精算課税制度は贈与税の制度ことで、60歳以上の人が子どもや孫(20歳以上)に対して贈与した際に選ぶことができる制度です。
この制度には様々なメリットやデメリットがあり、それらをしっかりと把握した上で活用するかどうかを決めてください。
まず注目すべきメリットに、最大2500万円まで課税されないという点があり、贈与税が免除されるので効率よく節税が行えます。
この制度は被相続人が、生きている間に行える贈与に関する制度なので、早い段階で子どもや孫に対し財産の引き渡しが可能です。
相続において最も大きな問題は相続税ではなく、相続人同士のトラブルでしょう。
しかしこの相続時精算課税制度を活用した贈与を行うことで、被相続人が生きているうちに財産を譲ることができ、結果的に相続人同士のトラブル防止につながります。
そして今後、不動産価値が上がる可能性がある物件を所有している際には、早めに贈与することで賢い相続税対策が可能となるでしょう。
相続時精算課税制度をうまく利用して、不動産鑑定評価による節税も行えば一石二鳥のお得さが期待できます。

● 相続時精算課税制度のデメリットとは 相続時精算課税制度には多くのメリットがありますが、逆にデメリットもあります。
この制度の活用を決めると撤回することができないので、届出書を作成して提出する際にはメリットだけでなく、デメリットにも知っておきましょう。
また贈与を行うため、申告をしなくてはなりませんが、これを面倒に感じる人もいるでしょう。
他には現在とは法律内容が将来的に変わる恐れもあるので、その際に不利にデメリットを受けることも出てきます。
さらに、贈与税に制度を使うことにより無くすことができても、相続する際に相続税が発生してしまうこともあるので知っておくと対策が取れるでしょう。
このように相続時精算課税制度にメリット・デメリットがありますが、特に今後値上がりする可能性がある不動産を所有している際には利用してください。
不動産鑑定評価の結果を参考に考えるのもおすすめです。