Q1 不動産鑑定士に鑑定評価を依頼するには?

不動産鑑定士に鑑定評価を依頼する場合、何を用意すればよいでしょうか?また、依頼した場合の費用はいくらぐらいでしょうか?

A1 まず、固定資産税納税通知書を用意しましょう

まず、対象地の正確な所在地の地番を特定するため、納税者の固定資産税納税通知書を用意していただきます。
固定資産税納税通知書には、正確な所在地の地番が記載されています。

次に、住宅地図等にその場所を明示していただきます。
当面はこの2つで十分です。

その後、以下の要件を確定します。

1. どのような権利を評価するのか。

2. どの部分を評価の対象とするのか。土地なのか、建物なのか、またはその両方なのか。

3. 賃貸借されている状態で評価するのか、自用の状態で評価するのか。これは、鑑定評価の依頼目的により、評価の類型が異なってきます。また、鑑定費用も違ってきます。

4. いつの時点での評価が必要なのか。すなわち、価格時点を明確にするということです。

5. 必要とする納期はいつか。普通は2週間程度です。

これらが確定した後、鑑定評価の見積もりを取ります。

鑑定評価の費用は、医者や弁護士の報酬と同じで、競争入札にはなじみません。
一部に安い報酬を売りにしているところもありますが、依頼目的を達成できない形ばかりの鑑定書を提出する鑑定士がいるのも現実です。
不動産鑑定は、信頼できる鑑定士に依頼しましょう。