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不動産鑑定の方法

● 不動産鑑定の方法アナタは、今、自分の家の土地価格がどのくらいなのか知っていますか?

今すぐに家や土地を売るわけではなくても、
将来的に財産分与、不動産売買などが必要になってくることがあります。
いざという時のために、
土地の価格を調べる方法を頭に入れておきましょう。

まず一般の人が土地の価格を調べるには、
公的資料を使って調べる次の3つの方法があります。
1)実勢価格を調べる
2)相続税路線価で調べる
3)固定資産税路線価で調べる

● 実勢価格を調べる方法「実勢価格」とは、土地が実際に取引きされるときの目安になる価格のことです。
実勢価格を調べるには、まず「公的評価」を調べることです。

「公的評価」は、年に1度、国や地方公共団体が不動産鑑定士に土地の不動産鑑定評価を依頼して作成した「地価公示」および「地価調査」が代表です。

これは国土庁のホームページ内の「土地総合情報ライブラリー」で閲覧できます。
どちらの価格とも、建物がないと仮定した更地価格が評価額となり、
この公的評価の価格で、その地域の土地価格の水準を知ることができます。
また、地域の不動産業者に不動産価格の水準を聞くというのもてっとり早い方法でしょう。

● 路線価によって調べる方法「路線価」とは、市街地を形成する地域の道路(路線)に面した標準的な宅地1平方メートルあたりの土地評価額のことです。
路線価は、課税の基準となるため、相続税や贈与税のもとになる「相続税路線価」と、固定資産税や不動産取得税などのもとになる「固定資産税路線価」の2つがあります。

相続税路線価は、地価公示価格の8割、
固定資産税路線価は地価公示価格の7割となっています。

相続税路線価は、国税局長によって定められ、国税局が年1回、路線価を公表しています。
その価格は国税庁のホームページ内の「財産評価基準」で閲覧できます。
固定資産税路線価は、市町村長によって定められ、3年に1度見直され、公表されます。
相続税路線価は、一定の価格水準にある土地の地域にのみ作成されている傾向にありますが、
固定資産税路線価は、固定資産税が徴税される場所では、すべてに設定されています。

以上、自分で土地価格を調べる方法について紹介しました。
しかし、土地の価格は、変動しやすいものです。
また実際に土地を詳しく調査しないと、正しい評価はできないものです。
正確に土地の評価額を知りたいなら、プロの不動産鑑定士に鑑定してもらいましょう。