HOME > コラム・不動産鑑定評価をもっと良く知るために > 資産を適正評価する不動産鑑定士について > 不動産鑑定士とは

不動産鑑定士とは

● 不動産鑑定士になるには不動産鑑定士になるには、国土交通省土地鑑定委員会が実施する国家試験・
「不動産鑑定士試験(短答式及び論文式による試験)」に合格し、
かつ、国土交通大臣の登録を受けた実務修習機関にて1〜3年の実務修習を修める必要があります。
不動産鑑定士の資格試験は、弁護士、公認会計士と合わせて三大国家試験と言われており、
最終的な合格率は2〜3%。かなり難易度が高い国家資格なのです。

● 不動産鑑定士の主な仕事資格を取得した不動産鑑定士は、国土交通大臣(または都道府県知事)の登録を受けた不動産鑑定業者に所属します。
公的な不動産の鑑定評価や、顧客に応じた不動産の客観的価値に作用する要因の調査・分析、不動産の利用、取引、投資などに関する相談に応じるなど幅広い業務を行います。
また勤め先は不動産会社だけではなく、金融機関、資産運用会社等もあり、不動産関連部門で、
専門知識を生かした業務を行っている人もいます

● 不動産鑑定士への依頼不動産鑑定士は、不動産の適正価格を鑑定するのが仕事ですが、
そのことが重要なだけではなく、
依頼者の大切な不動産資産に関して有効活用を図るため、
不動産に関する取引や交渉を円滑にするのが大きな目的です。
ですから、個々の不動産活用のさまざまな課題を解決に導いていきます。
ではどんなときに不動産鑑定士は活躍するのでしょうか。
たとえば、
・不動産の売買・交換といったときに、対象不動産の適正価格の鑑定評価
・賃貸物件の適正な賃料の算出や、借地権、借家権などの権利の鑑定評価
・不動産の相続に際し、公平な相続財産分配を支援
・不動産を担保に金融機関融資を受ける際の当該資産の価格評価
・不動産を証券化して投資家から投資を募る際の収益と売却可能価格の評価
・更生会社などの資産状況を把握し、事業再建の支援
・新しいスタイルの不動産活用をコンサルティング
などです。
ただし、現代のめまぐるしく変わる社会情勢のなかで、不動産鑑定は多様なニーズがあります。
不動産鑑定士は問題を解決するためさまざまな能力を発揮しているのです。