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取引先企業の信用調査にも不動産鑑定評価

● 企業に対する信用調査の意義 取引先の企業が信用するに足りる企業なのかどうか、
または今後ずっと取引を続けていくべきなのかどうかを判断する際に
よく用いられる方法の一つが、企業信用調査です。
それでは企業の信用とはどういったものでしょうか。
調査とは、何を調べることでしょう。
例えば、A社の商品やサービスをB社に提供する場合、
その報酬を翌月末に約束しているにもかかわらず
支払いが成されないというリスクを背負うことになります。
もちろんA社はB社に支払い能力があると判断して取引を開始します。
しかしその直後に会社が不祥事を起こすなどして株価が急落したらどうなるでしょうか。
それが大きければ大きいほど会社の信用回復には時間がかかり、
B社からA社への支払いも滞り、最悪の場合支払えなくなる場合も考えられます。
これはB社の信用失墜が原因であることが明らかです。
もしも事前にB社に対し信用調査を行い、少しでも信用できないと
判断される事項が見つかっていたならば、被害は最小限で済んだかもしれません。
このように、取引先企業が信用できる企業かどうか信用調査することは
取引を勧める上で非常に大切なステップなのです。
そしてその信用調査のひとつに、不動産鑑定評価も含まれます。

● 不動産鑑定評価で取引先企業の信用調査をする 不動産は会社の資産の一つです。
つまり、不動産鑑定評価を行うことで、
相手の資産内容が安定したものであるかを測ることができます。
巨額な取引をする取引先企業は自社ビルを構えていることも多く、
所有する不動産もいくつかある場合も多いものです。
しかしそれらの不動産がはたしてどのくらいの価値があるものなのかは
素人目では判断できません。
不動産鑑定評価を行うことで、それらの不動産の価値を調査し、
取引先企業の資産が安定したものであることがわかれば、
取引も安心して行うことができます。
不動産鑑定評価の活用は信用調査には欠かせないものなのです。