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REITにも不動産鑑定評価が求められます

● REITって何? Real Estate Investment Trustの略がREITです。
日本語に直せば聞いたことのある方も多いことでしょう。
不動産投資信託のことです。
それでは、不動産投資信託は何でしょう?
言葉を解体するとわかりやすく、不動産を信用して投資をすること、
つまり、投資家から資金を集めて不動産を購入し、その不動産によって
生み出された利益を投資家にまた戻すという投資制度のことです。
わかりやすい例を挙げるとすれば、
投資家から集めた資金で賃貸マンションを購入すれば賃貸料が発生します。
その賃貸料が投資額を超えた時に利益分が投資家に分配されます。
これが不動産投資信託、REITです。
投資家はその不動産が利益を生むのかどうか、REITを行っても良いかどうか、
資料を見て判断する必要があります。
そこで、不動産鑑定評価が必要となるのです。

● 不動産投資信託(REIT)における不動産鑑定評価 REITにおいて不動産鑑定評価は必要不可欠なものです。
まず、不動産の市場価値を明確に判断することができなければ、
どのくらいで売買すれば良いのか判断することができません。
賃貸物件の例で言えば、都心の駅近で新築の物件の方が
田舎の築30年の物件よりも投資価値が高いのは明らかでしょう。
REITは一般的に投資法人が投資家から資金を集め、不動産を購入します。
投資法人が不動産を購入する時には、どのくらいの賃貸料が望めるか、
立地の特性はあるか、地震の際はどの程度耐えられるか等
様々な角度から見極めてどのくらい投資するのかを決定します。
その時に使われるのが不動産鑑定評価であり、REITで不動産を購入する際には
第三者からの正当な価値判定の証としても用いられます。
不動産鑑定評価は不動産価値判定のプロフェッショナルである不動産鑑定士が行います。
法的にも認められた高い信頼性が保障されているため、
これほど心強いものはないでしょう。