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遺産相続を効率よく行い、手続き後に気をつけるべきこと

● 遺産相続は単独共有しよう 遺産分割とは、相続人となる人が複数いる場合、話し合いによって具体的にどう分配するかを決めることをいいます。
遺産分割には期限がないため、話しがまとまらず、長引くこともあるのではないでしょうか。
遺産相続の手続きを効率よく行うためにはポイントがあります。
遺産分割の手続きは話し合いをする遺産分割協議と、話し合いで決まらなかった場合に家庭裁判所で手続きを行う遺産分割調停、遺産分割調停でも話しがつかなかった場合の遺産分割裁判の3つの方法があります。
初めから遺産分割調停や審判の手続きを申し立てることも可能ですが、調停を申し立て、裁判所の関与の下で、できるだけ話し合いを行うように促される可能性があるでしょう。
遺産分割には決まった順序はありませんが、効率よく行うためには、遺言書を確認し、遺産相続の全財産がどれ程あるかを知りましょう。
次に、誰がどの財産を相続するかを決めます。
このとき、すべての相続人の同意を得る必要があり、1人でも同意しない者がいれば遺産分割協議は無効となりますので気をつけてください。
次は分配の仕方を決めますが、譲歩や過度な自己主張をしないようにしましょう。
話し合いで決まった内容は遺産分割協議書としてまとめます。
遺産分割協議書がなければ不動産の相続ができません。

● 不動産を相続する際は専門家のアドバイスが大切 遺産分割についての話しがすべてまとまり、手続きが終了したあとに、遺言書が見つかったというケースがあります。
その際は、遺産分割が成立していても遺言書の内容が優先となります。
しかし、相続人全員が遺言書の内容ではない内容で遺産分割する場合は、すべての相続人の合意が必要になり、異議を唱える者が1人でもいると遺言書の内容で再分割しなければいけません。
また、不動産の相続をする際は、建物の正しい価値を知る必要があるため不動産鑑定評価を依頼しましょう。
不動産鑑定評価は多くの要素が関係しているため、一般の方では評価することができません。
不動産鑑定評価の専門家に依頼し、正確で適切なアドバイスを受けるといいでしょう。