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相続で不動産鑑定評価を正しく活用するためには

● どんな時に使えるのか どんな時に使えるのか

建物や土地を相続する際に不動産鑑定評価をお願いすることがありますが、相続自体初めてだという人はどのようなことをするのか、何の意味があるのかわからないことも少なくありません。
依頼したのはいいけど、活用方法がわからず放置してしまったということがないように、知識を身につけておくことが大切です。
まず初めに、不動産鑑定評価は名前の通り不動産を鑑定をして正確な価値を知ることができます。
専門家が地域分析、個別分析などを行い、最も適した手法で判断し評価額を決定しますが、相続時の財産分与以外にも売却、贈与などでも活用されるケースも多いです。
ここで注意したいのが、依頼先は必ず専門家にすることです。
一般業者では売値をつけることができても正確な価値を判断することができません。
国家資格を持った専門家のみ扱える内容であるため、気をつけてください。


● 流れを知ろう 
流れを知ろう

専門家にお願いした時の費用は、広さや目的によって課金制度が異なるため、いくらとは決まっていませんが相場は10万円から15万です。
事前に事務所に相談をしておくと手続きがスムーズに進むでしょう。
この時に、判定の流れや費用について知ることができます。
初回は無料で相談ができるところも多いため、活用してみてください。
事務所を決めたら正式に契約をして、対象物件の現地調査などを行なっていきます。
また、調査によって収集した資料と不動産鑑定評価をする目的を合わせて手法を決め、算出していくのが一般的な流れです。
手法は取引事例比較法、収益還元法、原価法などの種類があり、さらに一般的要因や地域要因、個別的要因を考慮しつつ最終的な価格を算出します。
最後は鑑定書の説明を聞き、問題がなければ受け取ります。
この書類は法廷でも有効であるため、自分の意見を的確に伝えたい時に役立ったり、相手の主張の間違いに対して反論することも可能です。
相続人同士で揉めることも多いため、その際は書類をもとに話し合ってみてはいかがでしょうか。
調査に日数がかかるケースもあるため、余裕を持ってお願いすることが大切です。