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不動産鑑定評価の前に知っておきたい相続の基礎知識とは

● 知っておきたいこと  知っておきたいこと

多くは土地や建物の真の価値を決定する際に不動産鑑定評価が用いられますが、相続時に不動産鑑定評価を依頼することがあります。
これから不動産鑑定評価を専門家にお願いしようと考えている人もいるでしょう。
その前に、相続についての基礎知識も身につけておく必要があります。
専門家にお願いすると鑑定書などを作成してくれますが、相続そのものの基礎知識がなければどんな時にその書類が必要になるのかなど活用方法がわからないからです。
抑えておきたい基礎知識の一つに相続税があります。
これは、故人から遺産を受け取った時にかかる税金のことで、富が集中しないようにするための策です。
また、働かずに財産を手に入れる不労所得に対して不公平感をなくすために支払うという意味がありますが、不動産鑑定評価の結果によって支払額が変わることも少なくありません。
一般業者が算出した査定額では正しい税金を割り出すことができないため注意してください。


● いつから発生する? 
 いつから発生する?

税金がかかるタイミングは亡くなった時からですが、納税せずに放置している人もいるのではないでしょうか。
中には気がつかずにそのままにしてしまっていたというケースもあるでしょう。
税法上、5年もしくは7年が時効です。
しかし、名義を書き換えるたまに登録免許税の支払いが必要になり、土地や建物には固定資産税の登録価格の0.4%かかります。
贈与の場合は2%になるため、相続の方が有利です。
万が一、10年前の相続税があった時、10年前の価格ではなく現在の鑑定評価額で起算するため注意してください。
時効がきていない場合は遺産分割協議書を作成して手続きをする必要があります。
銀行側は、名義人が亡くなったとわからなければ口座は凍結しませんが、何かのきっかけで知るとすぐに止められるでしょう。
それを解約するためには相続人全員の印鑑証明書を持っていかなければならないため、手続きも面倒です。
このように知っておきたい基礎知識がたくさんあります。
何度も経験することがないため、わからないことも多くあるはずですがスムーズに手続きを進めていくためにも知識を身につけておきましょう。