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相続における不動産鑑定評価の価値について

● 相続税を申告する際に必要なこと 相続税を申告する際に必要なこと

不動産を相続する際、価値を知る必要があります。
どれくらいの価値があるのかを把握し、相続税を申告しなければなりませんが、一般的な業者に依頼して出してもらう査定価格は真の価値ではありません。
不動産鑑定評価士という専門家にお願いする必要があるのです。
不動産の価値を求めるにあたって、いくつかの方法があり、状況によって相応しい求め方が異なるため素人では算出することができません。
評価方法によって不動産鑑定評価額も変わってくるため、要注意です。
無駄な相続税を支払うことにならないように、実績のある不動産鑑定評価士にお願いをしましょう。
また、相続税申告書に書かれている評価額は遺産分割の評価額とも異なります。
これは、あくまでも相続税申告の評価になり、路線価で算出されています。
遺産分割の場合は時価を基準に算出するのが一般的で、路線価で求めた時よりも評価額が高くなるケースが多いです。
路線価で求めた価値を遺産分割すると、不動産を取得する人が得をし、お金を受け取る人が損をすることがあるため、注意しなければなりません。

● 素人が計算をすることも可能 素人が計算をすることも可能

素人でも時価を計算することは可能です。
例えば、固定資産全評価額を用いることです。
固定資産税は公示価格という公的な価格がベースとなっており、公示価格×7/10が目安になります。
固定資産税評価額×10/7で計算すると、公示価格に近い価格になるため、時価の目安にすることができます。
しかし、これは一戸建て住宅の時にしか用いることができません。
マンションは不動産業者に簡易査定をお願いすることになります。
このように、素人でも一戸建て住宅であれば、時価を計算することができますが、法的に効力を発揮するものにはなりません。
マンションの場合も簡易査定になるため、素人相手には通じますが、相続の問題が大きくなり裁判にまで発展するときは必ず専門家にお願いをしてください。
専門家は不動産の鑑定評価に関する法律に基づいて行うため、公的な評価になります。
トラブルを回避するためにも、信頼できる専門家にお願いをしてみてはいかがでしょうか。